取捨選択も集中力アップに必要

プログラマーの仕事は、時として孤独との戦いだ。チーム一丸となって取り組む案件もあるが、プログラミング自体は個人競技と言っても間違いではない。良い点は自分の努力次第でどんどん成果が挙げられる点だが、悪い点は自分のミスはすべて自力で解決しなければならないことだ。

高度情報化社会となった今、良いも悪いもIT関連の情報がネット上に大量に公開されている。プログラミングに役立つハウツーやベテランプログラマーでも難しい問題解決の方法が掲載されているなど役立つ情報も多い。だが、一方で根も葉もないことやIT素人の記者や一個人が書き込んだ憶測やゴシップ的な情報も少なくはない。そちらに気を取られてプログラミングが進まないこともあるだろう。

集中を途切れさせることなく、プログラミングを行うために大事なのが、雑念を持たない事だ。そして、そのためにはネット上の良くない情報には触れない姿勢が肝心となる。困ったときにネット検索やSNS検索などでハウツーや解決策を探すことは今まで通りで問題ない。だが、その一方で自分にとって有害になりそうなメディアは意識的に触れないようにしたり、あくまで短時間だけ閲覧するように意識すること、これが集中力アップに必要なのだ。

ネット上には「こんなプログラマーは将来が絶望的」や「プログラマーはAIの登場によって皆、廃業確定」など、非常にセンセーショナルな見出しをつけた記事や意見が躍る事が多々ある。一部は正しい意見かもしれないが、そのほとんどはバイアスがかかった意見であったり、偏った憶測に過ぎない。良い意味で話半分に見聞きするのが精神衛生上正解だろう。